病院にも防犯カメラは必須?実際のトラブル事例も紹介!

公開日:2024/11/15  

病院

病院は、体調不良やケガをした人などが多く訪れるため、つねに不特定多数の人たちが出入りする場所といえます。医療スタッフも患者も安心できる場所にするには、防犯を強化するべきでしょう。しかし残念ながら、病院では日々トラブルが多発しています。本記事では、防犯カメラの必要性と、実際に起こったトラブル事例をくわしく紹介します。

事例1.置き引き被害

病院での置き引き被害は、一般の人々が想像する以上に頻繁に発生しています。患者やその家族が医療機関を訪れる際、安心して過ごせる環境が必要ですが、残念ながら多くの病院で置き引き事件が発生しているのが現状です。

置き引き事件の多くは、病院の待合室や病室で発生します。とくに待合室では、多くの人々が長時間にわたり待機しているため、注意が散漫になりやすくなります。

たとえば、患者がバッグを椅子の上に置いたまま居眠りしてしまったり、トイレに行く際にバッグを放置してしまったりすることがあります。また、隣に座る人と話し込んでいるうちに、気づかないうちにバッグが持ち去られてしまうことも少なくありません。

病院という安心感から警戒心が緩み、結果として被害に遭うケースが後を絶たないのです。これらの事件は、患者やその家族に大きな精神的なダメージを与えるだけでなく、病院のイメージにも悪影響を及ぼします。

病院内のスタッフも多忙によりすぐに対応できず、被害を未然に防げません。このような状況下では、防犯カメラの存在が非常に重要です。カメラの映像があれば、事件の詳細な状況を把握し、犯人を特定する手がかりになります。

実際、最近の多くの事件解決には、防犯カメラの映像が重要な証拠となっています。病院の待合室や病室などに防犯カメラを設置することで、患者やスタッフの安全を守るだけではなく、病院の信頼性を高められます。

事例2.個人情報の流出

現代社会において、個人情報の保護は極めて重要な課題となっています。とくに医院やクリニックなどの医療機関では、患者の個人情報が厳重に管理されていることが求められます

個人情報保護法第2条1項によれば「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それによって当該個人を識別できるものを含む)」とされており、これは文字による情報だけではなく、画像、音声も含まれると定義されています。

このため、医療機関におけるカルテ管理は非常に重要です。実際に多くの医療機関では、患者情報を紙のカルテや電子カルテで管理しています。どちらの形式であっても、厳重なセキュリティ対策が講じられていることが一般的です。

しかし、どれほど対策を講じていたとしても、個人情報の流出事件は発生する可能性があります。実際に起こった事例では、スタッフが個人情報を含むUSBメモリーを紛失したケースがあります。

いくらマニュアルや研修で教育したり、内規で決まっていても、USBメモリーの持ち出しや所定の場所に戻さないなどの事故が起きてしまうことがあります。見つかるまで時間がかかってしまうと、それだけ悪用のリスクも高まるうえ、業務が滞る可能性もあります。

医療機関の運営やスタッフのモチベーションに深刻な影響を及ぼすでしょう。しかし入出庫の管理を徹底し、カメラなどで監視しておけば事件の早期発見が可能かもしれません

事例3.侵入・窃盗

病院やクリニックでは、昼夜問わず多くの人々が出入りします。このような環境では、患者や見舞客、家族だけではなく、外部からの不審者が侵入するリスクも高まります。

とくに夜間、緊急対応のために入口が開放されている病院や、セキュリティが手薄になりがちな個人病院は、侵入や窃盗の被害を受けやすい状況にあります。病院でもっとも警戒すべきなのが、現金窃盗です。

院内の事務室から現金が盗まれるケースや、入院患者の現金が盗まれるケースは頻発しています。現金窃盗が発生しやすいのは、昼間の来院者対応のため、事務所や重要物保管場所が正面玄関付近に配置されていることが多いこと、夜間の人員配置が限られ、事務所には誰もいないことが多いことなどが挙げられます。

とくに、個人病院では自宅と併設されているケースが多く、自宅を狙った盗難も発生しています。社会的なイメージから、個人医院宅には高額な現金や貴金属が多くあるとみなされ、犯行の対象となります。

また、現金や貴重品だけではなく、病院内では注射器や薬の盗難も発生しています。本来、注射器は医療機器に該当し、購入には許可が必要です。しかし、悪用を目的とした盗難が発生し、闇ルートでの売買が行われていることがあります。

また、薬の中でも向精神薬の盗難は重大な問題です。向精神薬は抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などが含まれ、依存性が高いため、不正な目的で入手しようとする人がいます。内部犯行も少なくなく、職員が薬を盗むケースも報告されています。

まとめ

上記のようなリスクを軽減するためには、防犯カメラの設置が効果的です。防犯カメラは、現金や貴重品の盗難を未然に防ぐ以外に、注射器や薬の不正な持ち出しを防止する役割も果たします。また、電子化が進み、より迅速に医療サービスを提供できるようになり便利になった分、同時に情報流失という問題も発生しています。これらのリスクを最小限に抑えるためには、セキュリティ体制の強化が不可欠です。防犯カメラの導入は、その一環として非常に有効な手段であり、患者や家族からのクレーム対応や人為的ミスの把握にも役立ちます。病院に訪れる人の安心・安全を守るためにも、防犯カメラの導入を考えてみてはいかがでしょうか。

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