屋外用防犯カメラの設置方法と選び方!防犯効果を高めるポイントとは

公開日:2023/07/01  最終更新日:2023/06/01


自宅の玄関や駐車場、店舗やオフィスなどの屋外に、防犯カメラを設置したい方がいらっしゃるかと思います。しかし、効果的な設置場所はどこなのか、設置方法はどうしたらいいのか、どの機種を選んだらいいのかなど、わからないこともあります。そこで本記事では、屋外用防犯カメラの設置方法と選び方、押さえるべきポイントについて解説します。

屋外に防犯カメラを設置する際の選び方

屋外用防犯カメラは、犯罪抑止につながったり、いざというとき確実に証拠を記録できたりするものでなければ意味がありません。ここでは、屋外用防犯カメラを設置する際の選び方について解説します。

画素数

画素数とは、画像内に存在する点の数を意味します。画素数が高ければ高いほど、細かく鮮明な映像が撮影できます。屋外に設置する防犯カメラの場合、不審者の姿を鮮明に撮影するためには、200万画素以上の画素数を搭載するカメラを選ぶとよいとされています。

広角レンズ

広角レンズとは、60~100°のレンズのことをいいます。ちなみに、標準レンズは25~50°のレンズのことです。広角レンズであれば、特定の箇所にしぼって撮影するのではなく、全体的に広範囲を撮影できます。屋外に設置する防犯カメラは、できる限り死角がなくなるよう、撮影角度の大きい広角レンズを搭載したカメラを選ぶとよいでしょう。

夜間撮影

自宅のガレージや屋外駐車場など、夜間の不審者侵入が想定される場所では、赤外線投光器が内蔵されている防犯カメラを選ぶ必要があります。通常なら真っ暗で何も映らない状況であっても、赤外線投光器が搭載されているカメラであれば、鮮明な画像撮影が可能です。

人感センサー・動体検知

人感センサーとは、赤外線により人を検知できる機能のことです。人感センサーは、人が近づくと電灯が付く仕組みで、自宅やオフィスなどに利用されています。動体検知とは、静止画内での変化を検知できる機能のことです。動体検知は、オフィスなどへの不審者侵入を検知し、スピーカーから警告音を出したり、スマホに通知したりできます。

遠隔操作

遠隔監視とは、カメラから離れた遠隔地からスマートフォンなどを使って、リアルタイムで映像をチェックできる機能のことです。

クラウド保存

クラウド保存とは、映像データをHDDではなく、インターネットを経由して、クラウドサーバに保存することです。この保存方式の防犯カメラは「ネットワークカメラ」といわれています。映像データをクラウドサーバに保存するため、HDDの故障によるデータ消失リスクがありません。

また、HDDを屋内に設置する必要がなく、HDDと接続するための配線も必要ないため、設置がシンプルになります。さらに、映像データは、インターネットを経由し、スマートフォンやパソコンなどからチェックが可能です。

設置場所によって異なる屋外用防犯カメラの選び方

屋外に設置する防犯カメラは、その設置場所により求められる形状や機能が異なります。ここでは、設置場所ごとに適する防犯カメラについて解説します。

戸建て住宅

戸建て住宅の屋外には、空き巣など犯罪抑止の観点から、見た目の目立つボックスタイプのカメラが適しています。配線が煩雑にならないワイヤレスタイプのもので、スマートフォンやパソコンから映像をチェックできるネットワークカメラがおすすめです。

マンション

マンションなど集合住宅の共用スペースには、威圧感や監視されている印象を与えないよう、小型タイプの防犯カメラが適しています。一方、マンションの駐車場や駐輪場には、車上荒らしや自転車の窃盗など犯罪抑止の観点から、存在感のあるボックスタイプのカメラがよいでしょう。

駐車場

一般的な駐車場には、車上荒らしや車の窃盗など犯罪抑止の観点から、見た目の目立つボックスタイプのカメラが適しています。また、犯罪が置きやすい夜間にも対応するため、夜間撮影機能や動体検知機能が搭載されたカメラがおすすめです。

店舗

小売店などの店舗外には、盗難など犯罪抑止の観点から、存在感のあるボックスタイプのカメラが適しています。また、営業時間外にも店舗外を監視できるよう、夜間撮影機能や動体検知機能が搭載されたカメラがよいでしょう。

オフィス

オフィスには、営業時間外に不審者を撮影できる夜間撮影機能や、人感センサー・動体検知機能が搭載されたカメラがおすすめです。また、オフィスの出入口など、狭い範囲のみを撮影する場合は、広角レンズ搭載のものではなく、特定の範囲を自動で撮影できる、オートフォーカス機能が搭載されているものであれば安心できます。

防犯効果を最大限に引き出す設置のポイントと注意点

屋外の防犯カメラは、やみくもに設置すればいいというわけではなく、設置に際して押さえておくべきポイントや注意点があります。ここでは、防犯効果を最大化するためのポイントと注意点について解説します。

耐久性・耐水性

屋外に防犯カメラを設置する場合には、高い耐久性と耐水性が求められます。屋外では、耐衝撃機能や防塵防水機能が搭載されている防犯カメラが適しています。

電源タイプ

屋外での防犯カメラの電源供給方法は2つあります。コンセントから電源を確保する有線タイプと、ソーラーパネルを使って電源を確保する無線タイプです。有線で電源供給する場合には、近くに屋外コンセントが必要です。あるいは、屋内のコンセントまでケーブルを引き込み、電源を確保する工事が必要です。

近年では、電源をLANケーブル経由で取れる「PoEカメラ」もあります。PoEとは「Power over Ethernet」の略です。PoEカメラは、コンセントからの電源供給を必要としないため、電源の取りづらい屋外や天井にも設置がしやすいのが特徴です。

一方で、ソーラー式防犯カメラであれば、電源をソーラーパネルから供給するため、電源の配線工事が不要になります。ソーラー式防犯カメラにも、防塵防水機能が搭載されていることが多く、雨天時でも性能に影響することはほとんどありません。

接続方法

屋外での防犯カメラの接続方法は2つあります。安定した映像が撮影できる有線接続と、設置が簡単な無線接続です。有線接続は、カメラとルーター・レコーダー・電源を有線で接続する方法です。映像は安定するメリットがあり、一方で配線工事の手間と費用が発生するデメリットもあります。

もうひとつの無線接続は、カメラとルーターやレコーダーの間に配線を必要としない方法です。配線が不要のため設置しやすいメリットがあり、一方で電波の状況により、映像が安定しないデメリットがあります。

設置台数

防犯カメラの設置台数は、撮影する範囲や目的によって変わります。防犯カメラを1台のみ設置する場合には、撮影範囲を可能な限り広くする必要があるため、広角レンズの搭載されたカメラが適しています。

一方で、防犯カメラを複数台設置する場合には、定点カメラと高画質カメラを複合させるとよいでしょう。定点カメラでは、ひとつの視点で撮影画角を固定し、不審者の姿や動向をとらえ、高画質カメラでは、角度とズームの調整により、不審者の顔や服装など、詳細で証拠能力のある映像を撮影する組み合わせがおすすめです。

もし、予算を抑えたうえで、防犯カメラの存在をアピールしたい場合には、実際の防犯カメラとダミーカメラを複合させるのもよいでしょう。

まとめ

屋外用防犯カメラは、設置方法と選び方を適切に考慮することで、効果的な防犯対策を実現してくれます。防犯カメラの選び方は、機能や性能などで多岐に渡り、また、設置場所それぞれで、選ぶべき種類と設置方法も異なります。さらに、購入前に、防犯効果を最大限に引き出す設置のポイントと注意点を押さえることで、カメラの性能と用途を十分に理解し、工事費用などの費用面でも無駄のない選択が可能になります。安心・安全な環境を実現するために、適切な屋外用防犯カメラの活用をおすすめします。

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